第2回 トムスラボ漫画大賞



『不死身のべーちゃん』日陰野くうき



編集部講評

オフなトーンの日常から始まり、 シームレスにホラーへと巻き込んでいく展開と演出。 エンタメ感と作家性をキープしながら完走できた作品でした。 本作最大の伏線である「主人公がなぜこの子なのか?」という謎がラストできっちり回収されていた点も高評価。画のタッチ、キャラクターの描き方、物語運びのいずれからも、今回の応募作の中ではオンリーワンの存在感があり、受賞となりました。


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ハムスキーパー

ハムスキーパー

大和アカ

●編集部講評

ハムスターがとにかく可愛い! 主人公・結愛の働く女子の日常にも共感性があり、親しみやすさナンバーワンでした。そのハムスターと結愛の毒舌を交えたやりとりも小気味よく、このコンビをもっと見たいなと思わせる力を感じます。一方で設定の矛盾を感じさせる部分も散見したので、その点を解消すると読者をより作品世界に引き込めるのではないかと思います。

金蘭の君

金蘭の君

禾屋眺

●編集部講評

『竹取物語』 を自身の視点をもって咀嚼、解釈したと思われる丁寧な作品作りが高評価に。一方で、終盤になると展開が複雑になリ、設定がわかりづらい部分が見受けられたのは勿体無いなと感じました。画力や構図は発展途上ですが、 創ろうとされている物語世界へと深く牽引してくれる武器となりますので今後も試行錯誤がんばってください。今後の伸びしろが大いに期待できるとの声も多く、受賞となりました。

UNRAVEL

UNRAVEL

ヒルガミ

●編集部講評

男男バディと見せかけておいて、男女バディに転換した点が秀逸。また、かっこよさが際立つカットも印象的で、読者に対して見せたいコマ割、コマ作りへの意識の高さを感じました。一番の見せ場となるべき仕掛けと場面運びが弱かったのは少し残念。もう一工夫粘ることが、読者をグイグイと世界観に引き込む作品への近道。今後も楽しみにしています。


 




③恋愛シーン


I'm down

I'm down

白結なぎさ

●編集部講評

本作が初めて描いた漫画とのこと! 初の作品でこのクオリティという点で、将来に期待ができると判断しての受賞となりました。登場する女子同士の会話がとてもリアルで、自然体なのが好印象。作品全体を爽やかな印象に導いています。ただ、見せ場となるコマが少なかったので、ここぞという決めカット、コマ割りの工夫はこれから学んでいきましょう。



 

全体講評

第2回トムスラボ漫画大賞にたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました! 今回は男性向け、女性向け、ホラー、ギャグとバラエティに富んだジャンルの作品かつ実験的な作品が多く、審査にあたった編集部一同、大変刺激を受ける選考会となりました。また、いい意味で流行にとらわれず、自分の得意なジャンル、テーマで勝負しようという意気込みを感じさせ、しっかり描き上げた力作が多数ありました。私たちは、「作家さんの強みを伸ばすことを、作家さんと一緒にやっていきたい」という考えを重視している編集部です。その点で、このトムスラボ漫画大賞が、多くの作家さんの“強み”との出会いにつながっていると実感し、非常に嬉しく思いました。

好評を受けて、さっそく第3回トムスラボ漫画大賞の開催を決定いたしました! 私たちはこれからもたくさんの作品、作家さん、それぞれが漫画で表現したい“強み”と出会いたいです。それを一緒に磨いてIPを創出し、世に出して育てていきたいと思っています。その一歩として、まずはご自身の“得意”と“好き”を作品の中に詰め込んでみてください。まだ自分の“強み”が見つからない人も大丈夫! そんな風に生まれた作品から編集部が一緒に“強み”を探しますので、「今の精一杯」で参加してみてください。

第3回も熱い応募、作品をお待ちしています!!


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